子育て

20代の不妊治療|多嚢胞性卵巣症候群の私が妊娠した方法

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こんな方に読んでほしい! 
  • 不妊治療に踏み切るか迷ってる
  • 不妊治療ってどんなことするの?
  • 費用ってどれくらいかかるんだろう…

こんにちは、なーちゃんママです♩

私は体外受精に踏み切り、娘を授かりました。
今回は実際に不妊治療でどんなことをしたのか、費用なども含めてご紹介します。

私が妊活を考えるきっかけとなったのは生理不順でした。

これまで漠然と「30歳までに子どもがほしい」と思っていましたが、結婚をしてから「まずは生理不順を治さないと…」と思うようになり産婦人科に行ったことがきっかけで妊活を考えるようになりました。

妊活といっても種類は色々あり、何から始めたら良いのか、どのくらいの費用がかかるのかなど、分からないこともたくさんあると思うので、今回は私の実体験をお話していこうと思います。

妊活の形は様々なので、「こんな方法もあるんだな」と1つの方法として知ってもらえたら嬉しいです。

産婦人科の検査で初めて知った事実

もともと、緊張したりストレスを感じると生理不順になりがちだったのですが、社会人になって忙しく仕事をするようになって生理が3カ月おきになったり、半年間こない時期もありました。

独身のときは「生理がこなくて逆に楽だな」と軽い気持ちでいたのですが、結婚をして将来子どもがほしいと考え始め産婦人科に行ってみることに。

血液検査をして言われたことは「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」ということ。

超音波検査をしてみると、排卵できずに溜まった小さな丸い卵が画面にびっしり。
自分の体の中でこんなことが起きていることにびっくりして、何も言えず先生の話もあまり入ってこず。

そこから、「将来子どもができないもしれない…」と不安を抱くようになり、本活的に妊活を始めました。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵胞が十分に育たずスムーズに排卵されないため、たくさんの小さな卵胞が卵巣内に残ってしまう。排卵されにくいため不妊の原因になりやすい。

不妊治療ってどんな治療があるの?

最初は産婦人科で相談をしていましたが、専門の病院で詳しく診てもらった方が良いと不妊治療専門のクリニックを紹介していただき、不妊治療を本格的にスタートさせました。

不妊治療はたくさんの方法がありますが、治療内容や費用などそれぞれの治療の特徴を知った上でストレスにならない方法を見つけていくのが良いのかなと思います◎

 不妊治療の例 

・タイミング法
基礎体温、卵胞の状態、ホルモンの状態などから排卵日を特定してタイミングを合わせる。

・ホルモン療法
内服薬・注射薬を使用し、ホルモンをベストな状態に整える。

・漢方療法
漢方薬を使用。
男性だと乏精子症や精子無力症、女性だと骨盤内の血流アップなどで使用される。

・人工授精
精子を子宮内に注入する方法や精子を子宮・卵管内まで注入する方法がある。

・体外受精
精子を卵子と体外の培養液内で自然受精させ、受精卵(胚)を子宮内に戻す方法。

・顕微授精
体外受精時、顕微鏡下で精子を卵子内に注入し受精させる方法。

実践した3つのステップ

1. 漢方療法

約半年間、漢方専門の薬局に通い、自分の症状に合わせて調合してもらった漢方薬を飲んでいました。

ただ、漢方薬は保険適用外なので費用が高いんです。
(私の場合は月1万円ほどでした…)

また、即効性はないので「本当に効いているの?」と思いながら飲んでましたが、漢方で妊娠しやすい体作りをしたおかげで妊娠できたのかなと思っています。


調合薬やタンポポ茶、松寿仙など色々飲んでいましたが、最終的には松寿仙のみに落ち着きました。
(費用面もきつかったので…)

余談ですが、どのお店に行っても「松寿仙を飲んでたら赤ちゃんのお肌がツルツルになるよ〜!」と言われ、半信半疑でしたが娘のお肌は本当にツルツルでした(笑)

2. タイミング法

私は、タイミング法を2回行いました。

「タイミング法ってどんなことするの?」と思っている方もいると思いますので、一例として私が行った治療の流れをご紹介します。

診察の流れ

①月経中:排卵直前の時期を予測する。
②診察前日:尿を自宅で採る。
③診察日:病院で当日の尿を採る。超音波検査で卵胞発育を確認し、排卵前に上昇する尿中黄体形成ホルモンを測定する。

流れはこんな感じですが、実際は②と③を何度も行いました。

その原因の一つは、私が多嚢胞性卵巣症候群であること。

卵胞が上手く育たず排卵しにくい体質ということもあり、超音波検査をしては「まだ小さいね…」と先生に言われ、なかなかスムーズに進まず毎日病院に通ってました。

ただ、正社員で仕事をしながらの治療だったので、18時に終わってそのままダッシュで電車に乗って病院!という生活でまともに家事もできず…。旦那さんには本当に申し訳なかったな。。。


タイミング法を2回行った後、先生から「もう一回頑張ってみる?」と言われましたが、年齢的な焦りもあり、早くステップアップした方が良いと考えて体外受精に挑戦してみることにしました。

3.体外受精

治療を開始する前に体外受精の治療内容の話は聞いていましたが、実際に治療を始めてみると、つらかった……

何がつらいかというと、お腹に注射を自分で刺すのが本当に痛くて痛くて…
それと、私が治療をしたときは保険適用外だったので費用もかなり高かったです…

でも、それを乗り越えた先に可愛い娘と出会うことができたので、頑張って治療をして本当に良かったと思っています!

ここからは、私が実際に行った治療の内容をご紹介していきますね。

採卵前周期の月経中
・採血、ピルの処方
・AMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査)
・ビタミンDの処方(多嚢胞性卵巣症候群の場合、ビタミンDが不足していることが多い)

↓ 1週間後
刺激方法の決定
・超音波検査
・子宮頸管培養(細菌感染があるかどうかを調べる)
・ソノヒステログラフィー(生理食塩水を使用して子宮腔内の状態を調べる)
・ビタミンE,ビタミンB12の処方(パートナー)
・具体的なスケジュール説明

↓ 2週間後
月経中
・採血
・排卵誘発剤の処方(自己注射)
・点鼻薬の処方

↓ 3日後
・排卵誘発剤の処方(自己注射を追加)

↓ 3日後
・排卵誘発剤の処方(自己注射を追加)
・排卵を抑制する薬の処方
・ホルモン剤の処方

↓ 2日後 ※採卵直前
・HCG注射(卵子を成熟させ、排卵を促す)
・点鼻薬の処方
・ホルモン剤の処方
・感染症予防の薬の処方

↓ 2日後
★採卵(痛みを和らげるために麻酔をして採卵を行う)
 ※約27万円
★胚凍結(桑実胚、10分割、8分割の3つの胚を凍結しました)
 ※約8万円

↓ ※卵巣が腫れていたため1周期お休み

↓ 3週間後
・ホルモン剤の処方(妊娠率を向上させる)

↓ 4日後
・ホルモン剤の処方(黄体ホルモンの補充)

↓ 3日後
★胚移植
 ※約2万円
・ホルモン剤の処方(順調に育つため)


妊娠

体外受精は最適な時期を見極めるために頻繁に病院に通う必要があったので、正直、仕事との両立は大変でした。

でも、その大変さより、「治療をすれば妊娠できるかも!」という気持ちの方が強かったのをはっきりと覚えています。

「もしダメだったら…」とネガティブになったり精神的に不安定な時期でもありましたが、旦那さんの支えもあり、治療に協力的でいてくれたからこそ乗り越えられてのかなと思います。

まとめ

今回は私が実際に行った治療の内容をご紹介させていただきましたが、治療内容は1人1人に合わせて変わりますので、ざっくり、こんな感じでするんだな〜と思っていただければと思います。

気になる費用ですが、不妊治療でかかった金額は、トータル…..約100万円でした。
仕事を頑張れた要素のひとつでもあったのかなと思います。

ただ、今は不妊治療も保険適用となりかなり負担が軽減されています。
助成金や高額医療補償を上手く使いながら進めてくださいね。


かわいい天使に出会えますように。